内視鏡検査のよくある質問

検査に関するよくある質問

内視鏡検査を受けるベストタイミングはありますか?

胃がん・大腸がんは40歳を超えると発症リスクが高くなります。40歳を迎えましたら、ぜひどちらも受けてみましょう。当院では40歳を超えた方で、かつ一度も内視鏡検査を受けたことがない方には、早めに受けるようお勧めしています。胃カメラと大腸カメラを同日で受けていただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。

内視鏡検査は何分ぐらいで終わりますか?

胃カメラ検査の場合は約5分、大腸カメラ検査は15分~30分で終わります。ただし大腸カメラ検査は「腸が長く挿入が難しい方」「ポリープがたくさんあり切除が必要な場合」などは、もう少し検査時間が延びてしまいます。また鎮静剤を使用して眠って検査した場合は、個室のリカバリールームで30分~1時間安静にしていただいてから結果の説明、ご帰宅となるため、余裕を持って予定を立てていただければと思います。

普段薬を飲んでいるのですが、検査前に休薬する必要はありますか?

高血圧、不整脈、喘息などの薬は検査当日朝6時に内服してください。糖尿病で薬を飲んでいる、インスリンを使用している場合は、食事をしないで薬を飲んだり、インスリンを使うのは大変危険です。検査当日は必ず休薬してください。

また、血液をサラサラにさせる抗凝固薬や抗血小板薬などの場合は、休薬が必要な場合もあれば、いつも通り飲んでいただいても問題ない場合もあります。いつも飲んでいるお薬がありましたら、事前に医師や看護師と相談し、指示に従って休薬(または服薬)してください。

検査当日に休薬をしました。検査が終わった後はすぐに薬を飲んだ方がいいのでしょうか?

服用を再開させるタイミングですが、原則「翌日以降」です。ただし薬の内容や患者様のお身体の状態などによっても異なるので、医師へ相談してください。

検査結果を、電話やメールで送っていただくことは可能でしょうか?

患者様個人の確認が難しいのに加えて、個人情報の保護のためにも、当院では電話・メールで検査結果を送信していません。

ただしオンライン診療には対応しています。ご希望の際はお気軽にご相談ください。

内視鏡はどうやって洗浄・消毒しているのですか?

「日本消化器内視鏡学会」の厳しいガイドラインに従い、専用の内視鏡洗浄機で洗浄・消毒しています。一度の検査を行う度に、洗浄・消毒したものをご用意していますのでご安心ください。

胃カメラ検査に関するよくある質問

胃カメラ検査を受ける予定ですが、前日の食事制限はありますか?

特に厳しい食事制限する必要はありませんが、検査前日はできる限り夕食を早めにすませ、21時以降の食事はできません。また、油っこい食事や飲酒も避けてください。水分はお水やお茶、スポーツドリンクなど、色のついていない飲み物でしたら21時以降も飲んでいただいても問題ありません。

鼻から胃カメラ検査のスコープを入れることは可能でしょうか?

当院では口からの経口検査だけでなく、鼻からの経鼻検査をお勧めしています。お好きな方法で受けていただくことが可能です。また、高性能でかつ高画質が得られる内視鏡システムを導入していますので、経鼻検査でも質の高い検査が提供できます。そのため経口でも経鼻用のスコープを用いています。

ピロリ菌検査を受けたいです。

当院では胃カメラ検査中にピロリ感染を疑った場合、血液検査で抗体を調べることが可能です。以前ピロリ菌の検査をしたかあやふやな方、除菌薬を飲んだけど除菌できたか不明という方でも、血液検査や呼気検査、便検査などに対応していますので、気軽に相談してください。

ピロリ菌の除菌治療を受けて除菌に成功しました。それでも胃カメラ検査を受けた方がいいのでしょうか?

除菌に成功した後でも、萎縮性胃炎が大半の方に残ってしまいます。そのため除菌治療後でも、定期的な胃カメラ検査を受けることをお勧めします。確かに除菌治療は胃がんリスク軽減に有効とされていますが、除菌後に胃がんを引き起こす「除菌後胃がん」が近年注目されています。念のため、1年に1回は胃カメラ検査を受けるようにしましょう。

胃カメラ検査は何年ごとに受けた方がいいのでしょうか?

その方のリスクにもよっても変わりますが、ほとんどの場合、1年に1回の頻度で受けるのが望ましいです。

大腸カメラ検査に関するよくある質問

組織検査や大腸ポリープの切除を行う時、痛みはありませんか?

胃や大腸粘膜には知覚神経が存在しないので、痛みを伴うことはありません。ご安心ください。

大腸カメラを受ける予定ですが、前日の食事で気を付けた方がいいことはありますか?

「キノコや海藻などといった食物繊維の多い食品」や「種が多い食品」は、検査日の2日前から避けてください。前日の夕食は20時までに済ませましょう。それ以降、食事は大腸カメラ検査が終わるまでできません。ただし、水分補給(水やお茶、スポーツ飲料など色のない飲み物)はいくら行っても大丈夫です。就寝前になりましたら、下剤を飲んでいただきます。

検査後に食事や運動、旅行などの制限はありますか?

大腸カメラ検査の場合は、特に制限を設けていないので検査直後から飲食しても大丈夫です。ただし組織採取を行った場合やポリープを切除した場合は、1日~1週間程度出血する可能性があるため、食事や飲酒、お風呂、運動、長距離移動などに制限が発生します。

制限の内容は患者様によって異なるので、医師の指示に従って生活してください。

一年に一回、健康診断で便潜血検査を受けています。それでも大腸カメラ検査を受けた方がいいのでしょうか?

便潜血検査は、早期の大腸がん・小さな大腸ポリープを見つけるのには不向きとされています。進行した大腸がんでも見逃さることもあります。そのため当院では、便潜血検査の結果を問わず、患者さん全員に大腸カメラ検査を勧めています。大腸カメラ検査は、早期の大腸がんやポリープを見つけ出せる唯一の検査です。見つけた際は検査中に切除することもできます、大腸がん予防といった意味でも、大腸カメラ検査は非常に有効と言えます。

便潜血検査で1回だけ陽性と言われましたが、それでも大腸カメラ検査を受けた方がいいのでしょうか?

大腸のどこかで、出血が起こっている可能性があります。早期発見するチャンスだと捉えて、ぜひ胃腸科へ受診していただければと思います。

痔持ちなのが影響して、便潜血検査で陽性になったのかなと考えています。それでも大腸カメラ検査を受けるべきでしょうか?

痔からの出血の可能性が非常に高いとは思いますが、ポリープや大腸がんが隠れている可能性もあるので、ぜひ受けましょう。当院では痔の治療にも対応していますし、苦痛を最小限に抑えた大腸カメラ検査も実施しています。痛みや不快感を少なくして検査を進めて参りますので、まずは当院へご相談ください。

大腸カメラ検査を受ける頻度について教えてください。

疾患の有無などにもよりますが、最後に受けた検査で大腸ポリープを切除された場合は、1年後に再度受けに行きましょう。また、大腸ポリープが見つからなかった場合は、2~3年後に再度受けに行ってください。

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