便潜血陽性

便潜血検査(検便)が陽性ということは、便の中に血液が混じっているということになります。大腸から出血していることが疑われるため、痔や大腸ポリープ、大腸がんなどの疾患が隠れている可能性が考えられます。
便の中に含まれる血液は、真っ赤な色または暗めの赤色になっていることが多いです。ただし肉眼で確認できなくても、少量の血液が混ざっている可能性もあります。便潜血検査では、そういった肉眼では確認できない血便も発見することができます。
健康診断または大腸がん検診などの際、便潜血検査の陽性判定が出た方は大腸カメラ検査などを速やかに受けることをお勧めします。２日間便を取って1回でも陽性となった方はぜひ当院までお気軽にご相談ください。

便潜血検査を受けていても、大腸がんが発見されないケースは少なくありません。特に、早期の大腸がんやがん化リスクのある大腸ポリープは、なかなか見つけ出せません。
「便潜血検査で陰性と判定された＝大腸がんではない」と断言することはできません。大腸がんは悪化すると最悪の場合、死に至る恐ろしい病です。しかし早めに見つけて治療を行えば、完治できるがんでもあります。
陰性と判定された方でも、40歳を超えると大腸がんの発症リスクは高くなります。40歳以上の方はぜひ、一度大腸カメラ検査を受けましょう。